1. 概要

1.1. 勉強方法

CCIE合格のためには、以下3つをバランスよく行う必要があります。 私の場合は、"Workbookによる演習"に特化しすぎたため合格に時間がかかってしまいました。 一般的には1500時間程度の勉強時間(実機演習)が必要と言われておりますが、私は4000時間も実機演習を行ってしまいました。 合格した今にして思えば、ドキュメント読み込み不足や情報収集不足していたため合格に時間がかかってしまったのだと思います。 おそらくドキュメント読み込みと積極的な情報収集を行っていれば、あと1年早く合格できたと思います。

  • Workbookによる演習
  • Cisco 公式ドキュメントの読み込み
  • 各種コミュニティサイトからの情報収集

十分な実践経験がある人ならば話は別ですが、CCNP合格直後に上記学習を行うのはかなり無謀です。 Workbookの解説は非常に難しいですし、コミュニティサイトの情報については嘘を見抜く能力が必要です。 また、Workbookや公式ドキュメントは英語で書かれているので、 英語の苦手な人ならば洋書を読んで英語アレルギーを吹き飛ばす必要があります。 (CCNP合格直後の私は英語アレルギーでした。 しかし、Routing TCP/IPを読むうちに徐々に英語表現に慣れてきました。)

1.2. 書籍の読み込み

充分な実力がないうちにいきなりWorkbookに取り掛かると、 Workbookの解説の意図が読み込めずかなり時間がかかってしまいます。 解説の理解に時間がかかる状態でラックレンタルを行うと、学習費用の観点でも良くありません。 まずは書籍の読み込みを行い、基礎能力の向上を図りましょう。

CCIE R&Sは実技試験なので、書籍を読むだけでは合格できません。 "Routing TCP/IP"等で記載されているトポロジは、 Dynamips等のエミュレータで可能な限り動作確認を行うようにしましょう。 また、興味があったり疑問に思ったりした時は、積極的にパケットキャプチャしWiresharkでパケットを観察しましょう。 Wiresharkは読めば読むほど実力がつきます

2. Workbookによる演習

2.1. Internet Expert

CCIE R&Sの合格のためには、Workbookの学習が必須です。 Workbookには"Internet Expert", "IP Expert", "Cisco 360 for CCIE R&S: Practice Lab Workbook"などがありますが、 口コミ情報を元に自分にあったWorkbookを選びましょう。

2.2. 誤植対策

どのWorkbookを選んでもある程度の誤植は付き物です。みんな同じような誤植で悩んでいるはずなので、 動作が変だと思ったら、情報収集を行いましょう。 Internet Expertの場合ならば、IEOC(INE Online Community)を調べましょう。 また、"6.2. spoof prevention"のように設問のタイトルをgoogle検索すれば、 殆どの場合IEOCが検索結果としてヒットします。

2.3. 仕様理解

Workbookが解けるようになるだけでは意味がありません。 本番の試験ではWorkbookに載っていない事項からも出題される可能性がありますので、 きちんと仕様を理解する必要があります。

理解が不十分であると感じる事項があるならば、単に問題を解くのだけではなく、 Dynamipsなどで最小限の構成で動作確認すると良いと思います。 Internet ExpertなどのWorkbookでは色々な設定が複雑に絡み合っているので、 問題の本質に気づけない事もあります。 まずは最小限の構成で動作確認して、もう一度Workbookに取り掛かるのがお勧めです。

3. Cisco 公式ドキュメントの読み込み

3.1. ドキュメントの信頼性

"ググるな危険"と言われるように、必ず1次情報を調べるようにしましょう。 私個人としては、CCIE試験対策に限らずエンジニアとしての基本姿勢としてとても大切であると感じています。 とは言っても、初学者がいきなりCiscoのオンラインドキュメントを読むのは非常に難しいので、 副読書としてblog.ine.comや各種ブログなどを当たるのが良いでしょう。

副読書をあたる時は信頼性を意識してください。 INEは私のような一般サイトよりは丁寧な検証を行っているはずですので、 私のサイトよりもINEの方が信頼性が高いと思います。 以下のような信頼性の大小関係がある事を意識して下さい

  • 公式ドキュメント > INE > 一般サイト

各種情報検索を使用する時は、以下のような検索キーワードをgoogleに打ち込みます。 サイト内検索を上手に使いこなすと、素早く情報収集ができると思います。

  • MST site:blog.ine.com
  • OER site:blog.ine.com

3.2. 周辺知識の補充

INE Workbook volume IIにとりかかると、"802.1ad decision maker"という見たこともない用語に出くわします。 いろいろと情報収集しているうちに、"LACPにはどのポートを優先的にchannelにするかという概念がある" という事くらいまでは理解し、"lacp system-priority"を設定作業を行う人が多いでしょう。 ですが、この程度の学習では結果はFailになると思います。

大事な事なのでもう一度言います。本番の試験ではWorkbookに載っていない事項からも出題される可能性がありますので、 かならずINE Workbookで問われる内容の関連知識も合わせて収集するようにしましょう。 この場合ならばLACPに関する話なので、Catalyst 3650 Configuration Guide 12.2の Configuring EtherChannels and Link-State Trackingを全て一読しておきます。

このドキュメントを読むと、"lacp system-priority", "lacp port-priority", "pagp learn-method", "pagp port-priority", "port-channel load-balance"などVolume Iに載っていない事柄が多数見つかります。 これらの事項について理解を深めておきましょう。

4. 各種コミュニティサイトからの情報収集

4.1. 準公式サイト

CCIE Candidatorたちが集まる場所にはなるべく目を通すようにしましょう。 嘘情報も流れていますが、うまく嘘情報を見抜く事ができれば試験に関する有益な情報を引き出す事ができます。

  • http://ieoc.com/content/aboutieoc.aspx
  • http://www.groupstudy.com/list/CCIELab.html

4.2. 個人サイト

また、個人ブログや受験記も有用な情報源ですので、積極的に探すようにしましょう。 わりと頻繁に新たなブログが発生しますので、3ヶ月に一度くらいはCCIE関連の記事を検索するようにしましょう。 このサイト以外の情報源の例を以下に紹介します。