MegaRAID 設定方法 – WEB BIOSによる設定


MegaRAIDとは

現在(2014年)の主流のRAIDカードは、LSI社 MegaRAIDとHP社 Smart Arrayの2つです。HP以外は、LSI社のRAIDカードを採用していますので、LSI社の手順を覚えればHP以外のほぼ全てのサーバに対応できるようになります。

LSIのMegaRAIDは、WEB BIOSという操作画面を設けています。WEB BIOSはサーバ起動の時に設定できる画面で、RAID構築やハードウェアエラーの有無を確認する事ができます。

MegaRAID 操作説明

MegaRAID 設定画面 (WebBIOS) へ入り方

サーバ起動時に”Press <Ctrl> <H> for WebBIOS”と表示されたら、CtrlとHを同時押しします。

web_bios_001

“start”を押下し、RAID (WebBIOS)の設定を開始します。

web_bios_002

MegaRAID (WebBIOS) DriveGroupの定義

“Configuration Wizard”を押下します。

web_bios_006

“New Configuration”を押下します。

web_bios_007

“Yes”を押下します。

web_bios_008

“Manual Configuration”を押下します。

web_bios_009

Slot0, Slot1をDrive Group0に所属させ、Slot2, Slot3をDrive Group1に所属させます。このような設定をする事によって、Slot0, Slot1が同じグループのディスクになります。同様にSlot2, Slot3が同じグループのディスクになります。

Slot0が選択された状態で、”Add To Array”を押下します。

web_bios_010

Slot1が選択された状態で、”Add To Array”を押下します。

web_bios_011

“Accept DG”を押下します。この操作によって、Slot0, Slot1がDrive Group0に所属するようになります。

web_bios_012

Slot2が選択された状態で、”Add To Array”を押下します。

web_bios_013

Slot3が選択された状態で、”Add To Array”を押下します。 

web_bios_014

“Accept DG”を押下します。この操作によって、Slot2, Slot3がDrive Group1に所属するようになります。

web_bios_015

“Next”を押下します。

web_bios_016

MegaRAID (WebBIOS) スパンの定義

“Span”を定義します。Spanとは連続したディスク領域の事です。

Drive Group0が選択された状態で、”Add to SPAN”を押下します。

web_bios_017

Drive Group1が選択された状態で、”Add to SPAN”を押下します。

web_bios_018

Span欄にDrive Group0とDrive Group1″が表示されている事を確認し、Next”を押下します。

web_bios_019

MegaRAID (WebBIOS) 仮想ディスクの定義

Spanの一部または全部を仮想ディスクとして定義する事ができます。特別な要件がないならば、Spanの全ての領域を使ってひとつの仮想ディスクを作成してしまいましょう。

この画面では、RAIDに関する詳細なパラメータを設定する事ができます。各パラメータの意味は後述します。

“Update Size”を押下します。この操作によって、”Select Size”の欄にスパンを全て使った場合のディスクサイズが自動的に記入されます。

web_bios_020

“Accept”を押下します。

web_bios_021

“Write Back with BBU”を選んでいる方の場合は、このような説明文が表示されます。”Yes”を押下してください。

web_bios_022

“Next”を押下してます。

web_bios_023

“Accept”を押下してます。

web_bios_024

“Yes”を押下してます。

web_bios_025

“Yes”を押下してます。

web_bios_026

“Back”を押下してます。”Disable BGI”をNoにしている場合は、バックグランドでInitialize処理を行ってくれますので、そのまま”Back”を押下して差支えございません。

“Disable BGI”をYesにしている場合は、この画面でinitialize処理を行って下さい。

web_bios_027

“Exit”を押下してます。

web_bios_028

“Yes”を押下してます。

web_bios_029

サーバを再起動します。

web_bios_030

MegaRAID 各パラメータの説明

以下の画面にて、RAIDに関する詳細なパラメータを定義する事ができます。

web_bios_020

RAID Level, Read Policy, Write Policyは抑えておきましょう。 特に”Write Back with BBU”は非インフラエンジニアから見ると不可解な仕様に見えてしまうようなので、 トラブルになる前に(理想を言えば定期的に)対非インフラエンジニア向けの説明を行うと良いでしょう。

RAID Level

RAID levelはRAID10, RAID5等の冗長化レベルを定義です。 安価なRAID controllerはRAID5, RAID6をサポートしていませんので、 RAID5, RAID6を使用する場合は製品選定時に注意が必要です。

設定値説明
00ミラーリングなしストライピングのみの非冗長構成です。 ディスク読み書きの速度は最高となる構成ですので、 冗長化を無視して差し支えない超特殊要件ならば使用可能です。 が、私の経験から判断すると、どんな特殊要件であってもお勧めはしません。
10ミラーリングかつストライピングの冗長構成です。 RAID5よりも冗長性を担保したいシステムで使用する事が多いです。 実際に私が経験した話ですが、運悪くミラーのペアとなっているディスクが2本同時に壊れた場合は、 データロスにつながってしまいます。
5ディスクの1本をパリティビットとして使用する冗長構成です。 単純なRAID5は1本のディスク障害までしか耐えられず信頼性に難があります。 実践では、ホットスペアディスクと併用して使用し ディスク2本までの障害に耐えられる構成にする事が多いです。

Strip Size

ストライピングを行う際に、どの程度細かくディスクをブロック単位にストライプ(分割)するかの定義です。 最適値はディスクサイズ, ディスク回転数, ディスクのアクセスパターンに依存しますが、 どの値が最適なのかを検証する余裕がないならば、64KBにしておく事をお勧めします。 ただし、64KBをお勧めするのは執筆時点(2014/04/04)のみの話で、 将来ディスク回転数が上がるような何らかの技術革新が起きた場合は、 最適値が変わる事を覚えておいて下さい。

設定値説明
8KB8KB毎にブロックを分割します。
16KB16KB毎にブロックを分割します。
32KB32KB毎にブロックを分割します。
64KB64KB毎にブロックを分割します。

Access Policy

ディスクを読み書きできるようにするかどうかの定義です。

設定値説明
RW読み取りと書き込みができる、いわゆる普通の設定です。
Read Only読み取り専用のディスクとします。
Blockedディスクへのアクセスを一切禁止します。

Read Policy

Read Policyは次に読み込み対象となるであろうブロックに合わせて先読みするかどうかの定義です。

設定値説明
Normal先読みを行いません。ランダムリードが多い場合のお勧め設定です。
Ahead先読みを行います。シーケンシャルリードが多い場合のお勧め設定です。

Write Policy

先行書き込みを行うかどうかの定義です。 キャッシュに書き込みが終わった時点で書き込み処理を完了とし、 非同期でキャッシュからディスクへ書き込む事で書き込み速度を大幅に向上させる事ができます。 しかし、cacheの情報が揮発してしまうので、電源断が発生した場合などはデータロスにつながるリスクも秘めています。

設定値説明
Write Through必ずディスクに書き込む方式です。書き込み速度は下がりますが、データロスの危険性が最も少ない設定です。
Always Write Backcacheに書き込まれた時点で処理を完了させる方式です。書き込み速度が上がりますが、データロスの危険性があります。
Write Back with BBUBBU(Battery Backup Unit)に十分なバッテリが蓄えられている場合のみWrite Backとして動作します。 仮に電源断が発生したとしても、BBUのバッテリを使用してディスクへの書き込みができるだろうという考え方に基づいた設定です。 バッテリが切れた場合は、自動的にWrite Throughになります。 なおバッテリの寿命は2年から3年ですので、 このモードを使用する場合はWrite Backモードで動作している事を監視する仕組みとセットで使用する事をお勧めします。

IO Policy

読み込んだデータをcacheに書き込むかどうかの定義です。

設定値説明
Direct読み込んだデータをcacheに書き込みません
Cached読み込んだデータをcacheに書き込みます

Drive Cache

Driveのcache機能を使用するかどうかです。 Write Policyと同様に、書き込みスピードとデータロスのトレードオフですので、業務要件に合わせて選択して下さい。 個人的な意見ですが、有効にしても大きく性能アップしなかったので、Disableをお勧めします。

設定値説明
EnableDrive Cacheを使用します。
DisableDrive Cacheを使用しません。

Disable BGI

BGI(Back Ground Initialzation)の略で、バックグラウンドでRAID構築の処理を行うかどうかです。 迷わずNoを選択します。

設定値説明
NoBGIを無効化しません。バックグラウンドでRAID構築を行います。
YesBGIを無効化します。バックグラウンドでRAID構築を行いません。

シェアする

  • このエントリーをはてなブックマークに追加

フォローする