Yamaha RTXのファームウェアバージョンアップ方法をまとめます。
現状のバージョン確認
Yamaha RTXのファームウェアバージョンはログインした時にも表示されています。以下のような出力ならば、「Rev.11.01.21」です。
[root@host100 ‾]# telnet 192.168.100.1 Trying 192.168.100.1... Connected to 192.168.100.1. Escape character is '^]'. Password: RTX810 BootROM Ver. 1.00 RTX810 FlashROM Table Ver. 1.01 RTX810 Rev.11.01.21 (Mon Jun 30 15:21:35 2014) Copyright (c) 1994-2014 Yamaha Corporation. All Rights Reserved. Copyright (c) 1995-2004 Jean-loup Gailly and Mark Adler. Copyright (c) 1998-2000 Tokyo Institute of Technology. Copyright (c) 2000 Japan Advanced Institute of Science and Technology, HOKURIKU. Copyright (c) 2002 RSA Security Inc. All rights reserved. Copyright (c) 1997-2010 University of Cambridge. All rights reserved. Copyright (C) 1997 - 2002, Makoto Matsumoto and Takuji Nishimura, All rights reserved. Copyright (c) 1995 Tatu Ylonen , Espoo, Finland All rights reserved. Copyright (c) 1998-2004 The OpenSSL Project. All rights reserved. Copyright (C) 1995-1998 Eric Young (eay@cryptsoft.com) All rights reserved. Copyright (C) 1994-2012 Lua.org, PUC-Rio. Copyright (c) 1988-1992 Carnegie Mellon University All Rights Reserved. Copyright (C) 2004-2007 Diego Nehab. All rights reserved. 00:a0:de:b0:7b:53, 00:a0:de:b0:7b:54 Memory 128Mbytes, 2LAN >
showコマンドで確認するならば、「show environment」などを使用します。以下出力ならば、「Rev.11.01.21」です。
> show environment RTX810 BootROM Ver. 1.00 RTX810 FlashROM Table Ver. 1.01 RTX810 Rev.11.01.21 (Mon Jun 30 15:21:35 2014) main: RTX810 ver=00 serial=S3K135952 MAC-Address=00:a0:de:b0:7b:53 MAC-Addre ss=00:a0:de:b0:7b:54 CPU: 0%(5sec) 0%(1min) 0%(5min) メモリ: 7% used パケットバッファ: 0%(small) 0%(middle) 5%(large) 0%(huge) used ファームウェア: internal 実行中設定ファイル: config0 デフォルト設定ファイル: config0 起動時刻: 2021/06/28 19:34:13 +09:00 現在の時刻: 2021/06/28 21:48:29 +09:00 起動からの経過時間: 0日 02:14:16 セキュリティクラス レベル: 1, FORGET: ON, TELNET: OFF >
ファームウェアのダウンロード
「Yamaha ネットワーク」のトップページを開きます。「サポート」「ファームウェア」の順に押下します。
「RTX810」「RTX1200」などハードウェア型番でページ内検索して、ファームウェアのダウンロードリンクを探します。
ソフトウェアライセンス契約に同意します。
ファームウェアをダウンロードします。
ファームウェア バージョンアップ
ファームウェアをTFTPでYamaha RTXへ転送するとファームウェアのバージョンアップができます。TFTPの操作方法はOSによって異なります。このサイトではWindows Server 2019を使った場合の操作例(Windows 10でも同様手順)を紹介します。
LinuxやMacOSを使用する方は、公式サイトの「FAQ TFTPによるリビジョンアップ」を参照ください。
TFTPクライアントのインストール
「コントールパネル」を開きます。
「プログラム」を選びます。
「Windowsの機能の有効化または無効化」を選びます。
「TFTPクライアント」にチェックを入れ、「OK」を押下します。
インストールが完了するのを待ち、「閉じる」を押下します。
TFTPの接続許可
Yamaha RTXはデフォルトではTFTPによる接続を許可していません。管理者モードで以下のコマンドを入力し、TFTPの接続を許可します。
# tftp host any
もし、セキュリティ上の理由で全てのホストからの接続を許容できないならば、以下コマンドのように接続対象を限定する事もできます。
# tftp host 192.168.100.100
TFTPによる転送 (ファームウェアバージョンアップ)
ファームウェアイメージを”exec”というファイル名でYamaha RTXへ転送すると、自動的に再起動が発生しファームウェアがバージョンアップされます。以下、バージョンアップを実施する操作例を示します。
下準備としてマイドキュメントにファームウェアイメージを格納します。
コマンドプロンプトを開きます。
念の為、Yamaha RTXへ疎通可能な事を確認するため、pingコマンドなどを実施します。
C:\Users\Administrator>ping 192.168.100.1 192.168.100.1 に ping を送信しています 32 バイトのデータ: 192.168.100.1 からの応答: バイト数 =32 時間 <1ms TTL=255 192.168.100.1 からの応答: バイト数 =32 時間 <1ms TTL=255 192.168.100.1 からの応答: バイト数 =32 時間 <1ms TTL=255 192.168.100.1 からの応答: バイト数 =32 時間 <1ms TTL=255 192.168.100.1 の ping 統計: パケット数: 送信 = 4、受信 = 4、損失 = 0 (0% の損失)、 ラウンド トリップの概算時間 (ミリ秒): 最小 = 0ms、最大 = 0ms、平均 = 0ms
「マイドキュメント」配下へ移動します。
C:\Users\Administrator>cd Documents C:\Users\Administrator\Documents>
以下のようなコマンドでファームウェアイメージを「exec」というファイル名で転送します。下記操作例の「192.168.100.1」と「rtx810.bin」の部分は環境に応じて適宜変更ください。
tftp -i 192.168.100.1 put rtx810.bin exec
操作後、2,3分程度でバージョンアップが完了します。バージョンアップ後に、ログイン操作を試みて、確かにバージョンがあがっている事を確認します。
[root@host100 ‾]# telnet 192.168.100.1 Trying 192.168.100.1... Connected to 192.168.100.1. Escape character is '^]'. Password: RTX810 BootROM Ver. 1.00 RTX810 FlashROM Table Ver. 1.01 RTX810 Rev.11.01.34 (Tue Nov 26 18:39:12 2019) Copyright (c) 1994-2019 Yamaha Corporation. All Rights Reserved. To display the software copyright statement, use 'show copyright' command. 00:a0:de:b0:7b:53, 00:a0:de:b0:7b:54 Memory 128Mbytes, 2LAN The login password is factory default setting. Please request an administrator to change the password by the 'login password' command. >