Yamaha RTX ルータのIPアドレス設定について説明します。Yamaha RTX ルータの場合は、”ip lan address”というコマンドを用いてIPアドレスを設定します。
LAN側(lan1)の設定
小規模環境向け(セグメントが1つの場合)
“ip lan address”コマンドでIPアドレスを設定する事ができます。lan1を指定した場合は、lan1のどのポートにPCを繋いだとしても、lan1に設定したIPアドレスに接続する事ができます。
# ip lan1 address <address/mask>
DHCPによるアドレス取得を行いたい場合は、”ip lan address dhcp”コマンドを使用します。
# ip lan1 address dhcp
VLANを使用する場合
ポートベースVLANを使用する場合は、以下のようにvlan
# ip vlan<vlan_num> address <address/mask>
タグVLANを使用する場合は、以下のようにlan1/
# ip lan1/<num> address <address/mask>
WAN側(lan2)の設定
WANに対してIPアドレスを付与する場合は「ip lan2 address」コマンドを使用します。RTX1200のようなやや大型の機器ではlan2とlan3の複数のWAN向けインターフェースを備えている事もあります。
# ip lan2 address <address/mask>
DHCPによるアドレス取得を行いたい場合は、”ip lan address dhcp”コマンドを使用します。また、DHCPによって取得したデフォルトゲートウェイを使用するには”ip route default gateway dhcp”コマンドを使用します。
# ip lan2 address dhcp # ip route default gateway dhcp
PPPoE(IPCP)によるアドレス取得を行いたい場合は、以下のようなコマンドになります。
pp select 1 pppoe use lan2 pp auth accept pap chap pp auth myname <ユーザ名> <パスワード> ppp ipcp ipaddress on pp enable 1 pp select none
PPPoEは接続する時にconnectコマンドを実行する必要があります。ですが、connectを手作業で入力する運用は考えづらいので、以下のような常時接続の設定を併せて投入するのが殆どです。
pp select 1 pp keepalive interval 30 retry-interval=30 count=12 pp always-on on pppoe auto disconnect off pp select none