NSX Edgeのデプロイ方法をまとめます。「NSX-T 3.1.2 最小限構成のインストール方法 (2/7) NSX Edgeのデプロイ」ではOVAテンプレートを用いたデプロイ手法を紹介しましたが、NSX Managerを用いたGUI操作でもNSX Edgeのデプロイは可能です。どちらの手法の方が分かりやすいかは個人の感性に依存するかと思いますが、私は「NSX-T 3.1.2 最小限構成のインストール方法 (2/7) NSX Edgeのデプロイ」の方が分かりやすいと感じています。
前提条件
vCenter設定
NSX ManagerのGUIを用いたNSX Edgeの構築はNSX ManagerがvCenterに命令を出してNSX Edgeを構築します。そのため、GUIを用いた構築をするには、NSX Edgeを構築する対象となるESXiを管理するvCenterが「コンピュートマネージャ」として登録されているのが前提になります。
また、デプロイ先は「クラスタ」を指定する必要がありますので、vSphere クラスタを作成してください。なお、クラスタは必須はDRS, vSphere HA, vSANは必須ではありません。
NSX-T 事前設定
NSX Edgeの操作の過程で「アップリンクプロファイル」「オーバーレイトランスポートゾーン」の設定を求められます。このページでは「アップリンクプロファイル」「オーバーレイトランスポートゾーン」は設定済として説明を進めます。
「アップリンクプロファイル」を設定するには、「システム」「ファブリック」「プロファイル」「アップリンクプロファイル」の順に押下します。詳細は「NSX-T 3.1.2 最小限構成のインストール方法 (4/7) オーバーレイトランスポートゾーンの設定」を参照ください。
「オーバーレイトランスポートゾーン」を設定するには、「システム」「ファブリック」「トランスポートゾーン」「トランスポートゾーン」の順に押下します。詳細は「NSX-T 3.1.2 最小限構成のインストール方法 (4/7) オーバーレイトランスポートゾーンの設定」を参照ください。
NSX Edgeのデプロイ
NSX ManagerのGUIを用いてEdgeをデプロイするには、「NSX-T 3.1.2 最小限構成のインストール方法 (2/7)」と「NSX-T 3.1.2 最小限構成のインストール方法 (4/7)」の設定を同時に行います。
OVAテンプレートデプロイに関するパラメタ指定
「システム」「ファブリック」「ノード」「Edgeトランスポートノード」の順に押下して表示されるNSX Edgeの一覧画面で、「EDGEノードの追加」を押下します。
仮想マシンに指定するパラメタを入力します。「名前」は「vCenterで表示される名前」と「NSX-Tで表示される名前」の2つに反映されるパラメタです。もし、両者で異なる名前を付けたい場合は、後から名前変更の操作をしてください。
認証に関するパラメタを入力します。
デプロイ先のパラメタを指定します。クラスタは必須パラメタのため、vCenter上にvSphereクラスタが作成されていない場合は、次の画面に進むことができません。次に進めないならば、クラスタを作成しましょう。
ネットワークに関するパラメタを入力します。ある程度の入力ができたら、「インターフェースの選択」を押下します。
インターフェースの選択は、NSX Edgeの管理インターフェース(eht0)が所属するポートグループを指定します。画面上部に「分散ポートグループ」との記載が見られますが、VDS(分散仮想スイッチ)は必須ではありません。VSS(標準仮想スイッチ)の指定も可能です。
設定値の入力後、「次へ」を押下します。
ホストスイッチに関するパラメタ指定
「トランスポートゾーン」や「アップリンクプロファイル」など、ホストスイッチに関するパラメタを指定します。
TEPのIPアドレスを指定します。入力後、「uplink1」の「インターフェースの選択」を押下します。
NSX Edgeのfp-eth0が接続されるポートグループを指定します。
終了を押下します。
設定反映待ち
OVAテンプレートのデプロイ中は「展開」と表示されます。
ホストスイッチなどの設定中は「ノード準備未完了」と表示されます。
全ての設定が完了すると、「成功」「稼働中」と表示されます。