GNS3 Ubuntu(Debian)版の使い方


GNS3 (Graphical Network Simulator)はCisco IOSのエミュレータで、Ciscoルータの動作確認ができます。Cisco IOSのエミュレータですので、IOSのバグも含め実機と同じコマンドの動作確認が可能です。GNS3は教育用途やCCIE試験対策用途として語られる事が多いですが、私は実務でも簡易的な動作確認用途としても使っています。

以下、GNS3 Debian版の使い方について説明します。インストール手順は、DebianのディストリビューションのひとつであるUbuntu 14.04.2を例に挙げて説明します。具体的な使い方は、GNS3 Windows版の使い方を参照ください。

GNS3のダウンロード

GNS3のダウンロード

まずGNS3公式サイトへアクセスします。現時点(2015/08/08)の公式サイトURLは以下の通りです。

「FREE DOWNLOAD」を押下します。

gns3_ubuntu_download_001

「ログイン」または「登録」を押下します。

gns3_ubuntu_download_002

facebookまたはGoogleのアカウントをお持ちの方は、facebookまたはGoogleのアカウントでログイン下さい。アカウントがない方は、GNS3用のアカウントを作成する事もできます。

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Software, Downloadの順に押下します。

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「Linux/Other」を押下し、GNS3-1.X.X.source.zipをダウンロードします。

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GNS3の展開(解凍)

上記手順でダウンロードしたGNS3-1.3.7.source.zipを展開(解凍)します。/usr/local/src, /opt配下などのお作法はありますが、どのディレクトリで展開(解凍)しても操作上の問題はございません。

gns3_ubuntu_extract_001

GNS3のインストール

以下GNS3のインストール手順を示します。基本的にREADME.mdに記載された手順を踏襲しておりますが、README.mdの記載漏れや実際の動作確認をして気づいた事も加筆しております。

GNS3-Serverのインストール

GNS3-Serverのインストールに必要なパッケージをインストールします。README.mdにはpython3-setuptools python3-netifacesが必要と記載でしたが、実際にはpython3-devも必要です。

後述のコンパイル時のエラーを見つつ、必要なパッケージを適宜追加して下さい。

GNS3-Serverを展開したディレクトリに移動し、setup.pyに引数”install”を渡して実行します。コンパイル時にエラーメッセージらしき出力がない事を確認します。コンパイルエラーが発生しても「Finished processing dependencies for gns3-server==1.3.7」との正常終了っぽいメッセージが出力されるので、わりと注意深くメッセージを読む事をお勧めします。

動作確認のため、GNS3-Serverが起動できる事を確認します。

GNS3-Serverはデフォルト設定でtcp8000でListenします。tcp8000がListen状態である事を確認します。

GNS3-Serverを停止させます。

GNS3-GUIのインストール

GNS3-GUIのインストールに必要なパッケージをインストールします。

GNS3-GUIを展開したディレクトリに移動し、setup.pyに引数”install”を渡して実行します。

動作確認のため、GUIが起動できる環境でgns3コマンドを実行します。

以下のようなGUIが起動する事を確認します。

gns3_ubuntu_test_run_001

dynamipsのインストール

dynamipsのインストールに必要なパッケージをインストールします。

コンパイルを行うための一時的なディレクトリを作成し、そのディレクトリに移動します。

cmakeコマンドで、dynamipsのコンパイルを行います。cmakeコマンドには、引数でdynamipsのソースが存在するディレクトリを指定して下さい。

make installコマンドでdynamipsのインストールを行います。

dynamipsがインストールされた事を確認します。

GNS3の設定

GNS3が動作するようになるまでの最低限の設定を紹介します。より詳しい設定手順については、GNS3 Windows版の使い方を参照ください。

GNS3-Server ファイルパスの確認

GNS3を起動し、Edit, Preferenceの順に押下します。

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Server, Local serverの順に押下します。”Path:”に設定された値が、GNS3-Serverのインストール先と一致している事を確認します。

gns3_ubuntu_config_002

dynamips ファイルパスの確認

Dynamips, General settingsの順に押下します。”Path to Dynamips:”に設定された値が、dynamipsのインストール先と一致している事を確認します。

gns3_ubuntu_config_003

Cisco IOSの設定

Dynamips, IOS routersの順に押下し、NewボタンからCisco IOSの設定を行います。具体的な設定方法は、GNS3 Windows版の使い方を参照ください。

gns3_ubuntu_config_004

GNS3 サンプルラボの作成

GNS3による検証が可能かどうかを確認するため、ルータ2台の簡単なラボを作成します。2台のルータが互いに疎通可能である事を確認します。

gns3_ubuntu_test_run_002

動作確認環境

動作確認を行った環境は以下の通りです。

  • 動作確認日 : 2015/08/08
  • Ubuntu Desktop 14.04.2 64bit ( レッツノート CF-J10)
  • GNS3 version 1.3.7

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