NEC UNIVERGE IX ルータにおけるGRE tunnelの設定方法を紹介します。GREは最も汎用的な平文トンネルで、VPNとして使用したりIPv6パケットをカプセル化したりする用途で使用します。具体的な設定例については、NEC IX GRE 設定例を参照下さい。
GRE 設定方法 トンネルインターフェースの作成
GREを作成するには、まずinterfaceコマンドでトンネルインタフェースを作成します。デバイス番号は任意の数で差支えありませんが、サブインターフェース番号は必ず0番を指定してください。
Router(config)# interface TunnelX.0
GRE 設定方法 トンネルモードの指定
“tunnel mode gre ip”コマンドでトンネルモードをGREとして指定します。他のルータと同様に、NEC UNIVERGE IXルータはGRE, 6to4などの複数仕様のトンネルをサポートします。
Router(config)# interface TunnelX.0 Router(config-TunnelX.0)# tunnel mode gre ip
GRE 設定方法 送信元 宛先の指定
トンネルの送信元と宛先を指定します。送信元の指定はIPアドレスでもインターフェースでもどちらの指定でも差支えございません。
Router(config)# interface TunnelX.0 Router(config-TunnelX.0)# tunnel source [{ <source_addr> | <source_interface> }] Router(config-TunnelX.0)# tunnel destination <destination_interface>
GRE 設定方法 IPアドレス指定
トンネルインターフェースのIPアドレスを設定します。実IPアドレスを指定する事もできますし、他インターフェースのIPアドレスを共用するunnumbered指定も可能です。unnumberedはIPアドレスを節約できるメリットがあるものの、ルーティング設定がやや複雑になるデメリットがあります。ルーティング等のLayer3ネットワーク設定に自信が持てない人はunnumbered指定はやめた方が無難です。
Router(config)# interface TunnelX.0 Router(config-TunnelX.0)# ip address [{ <address> | unnumbered <interface> }]