Yamaha RTX ルータを起動し、telnetによる操作が可能になるまでの方法を説明します。Yamahaが使用するコンソールポートはマイナーなので、初期化の後、デフォルト設定のIPアドレスに対してtelnetアクセスする方法をお勧めします。
初期化
Yamaha RTXルータのコンソールケーブルは、やや特殊な形状なので入手するのが面倒かもしれません。そこで私がお勧めする管理方法が、デフォルト設定のIPアドレスを利用してtelnet接続する方法です。
新品のRTXルータならば良いかもしれませんが、中には中古でRTXルータを手に入れた人もいるかもしれません。そのような方は、以下の図で示した”microSD”, “USB”, “DOWNLOAD”の3つのボタンを押したままで電源を投入します。すると工場出荷時の設定に初期化された状態でRTXルータが起動します。
初期設定
Yamaha RTXルータの初期設定はIPアドレス192.168.100.1/24とDHCPが設定されています。したがって、IPアドレス取得をDCHPの状態にしたクライアント端末をlan1のポートに接続すると、telnetやWEBブラウザによる管理操作が可能な状態になります。
# Reporting Date: Feb 22 15:15:33 2014 ip lan1 address 192.168.100.1/24 dhcp service server dhcp server rfc2131 compliant except remain-silent dhcp scope 1 192.168.100.2-192.168.100.191/24 #
WEBブラウザによる操作
DHCPによるアドレス取得を確認したら、ブラウザで”http://192.168.100.1/”へアクセスします。認証を求められますが、初期設定ではログインパスワードが未設定の状態ですので、ユーザ名もパスワードも入力しない状態でOKを押下します。
“管理者向けトップページへ”を押下すると、ルータの設定変更が可能な画面へ遷移します。
認証を求められますが、初期設定では特権パスワードが未設定の状態ですので、ユーザ名もパスワードも入力しない状態でOKを押下します。
コマンドラインによる操作
telnetで192.168.100.1へアクセスするとコマンドラインによる操作が可能です。但し、お好みのターミナルソフトを使う場合はやや注意が必要です。恐らく多くの人は、デフォルト設定の状態で以下のような文字化けが発生すると思います。
これは、Yamaha RTXルータのヘルプストリングやエラーメッセージがSJISの日本語になっているためです。Yamaha RTXルータはUTF-8をサポートしていないため、ターミナルソフト側の設定を変更し、文字化けを回避しましょう。Yamaha RTXルータのデフォルト設定は”SJIS”です。
文字化けが解消されると以下のように出力されます。
管理ユーザ
Yamaha RTXルータには一般ユーザと管理ユーザという概念があります。一般ユーザは閲覧専用で、管理ユーザは設定変更が可能なユーザです。以下のように”administrator”コマンドを入力すると管理ユーザになる事ができます。初期状態ではパスワードが設定されていませんので、”Password:”というプロンプトに対してそのままエンターを入力します。
> administrator Password: #
一般ユーザに戻るには、”exit”を入力します。
# exit >