NTPサーバ構築手順 (Ubuntu 20.4編)

スポンサーリンク

vCenterはNTPサーバとDNSサーバと併用する事を前提としています。手っ取り早くvCenterを検証したい方向けに、Ubuntu20.4でNTPサーバを構築する方法をまとめます。

NTPサーバ(chronyd)の構築

インターネット接続ありの場合

chronyをインストールします。

apt install chrony

chrony.confを編集します。上位のNTPサーバはインターネットに接続されている状態ならばデフォルト設定でも差し支えないですが、お気に入りのNTPサーバがあれば適宜変更しても良いでしょう。allowは接続を許可するセグメントの指定です。環境に応じて適宜変更ください。

# vi /etc/chrony/chrony.conf

 <omitted>

# About using servers from the NTP Pool Project in general see (LP: #104525).
# Approved by Ubuntu Technical Board on 2011-02-08.
# See http://www.pool.ntp.org/join.html for more information.
#pool ntp.ubuntu.com        iburst maxsources 4
#pool 0.ubuntu.pool.ntp.org iburst maxsources 1
#pool 1.ubuntu.pool.ntp.org iburst maxsources 1
#pool 2.ubuntu.pool.ntp.org iburst maxsources 2
server ntp.nict.jp iburst
server ntp1.jst.mfeed.ad.jp iburst
server ntp2.jst.mfeed.ad.jp iburst

 <omitted>

# Allow NTP client access from local network.
#allow 192.168.0.0/16
allow 192.168.0.0/16

NTPサーバを起動します。

systemctl enable chronyd.service --now

上位のNTPサーバと同期している事を確認します。「*」の表示があれば同期されている事を意味します。

root@ubuntu106:~# chronyc -n sources
210 Number of sources = 3
MS Name/IP address         Stratum Poll Reach LastRx Last sample               
===============================================================================
^- 133.243.238.164               1   6    17     6  -1375us[-1375us] +/- 9714us
^* 210.173.160.27                2   6    17     6  -3939us[-4349us] +/-   62ms
^- 210.173.160.57                2   6    17     6   -761us[ -761us] +/-   59ms
root@ubuntu106:~# 

インターネット接続なしの場合

chronydはタイムソースから時刻を取得できない場合、デフォルトの挙動ではStratumを16と設定し、他のNTPクライアントからは時刻同期できない仕様になっています。

もし、インターネットから完全に隔離された環境でNTPサーバを構築しなければならない場合は「local stratum」と呼ばれる設定を使います。これはNTPサーバから時刻を取得できなかった時に、自身のstratumをいくつにするかを指定する設定です。

chrony.confの末尾に下記を追記します。

# vi /etc/chrony/chrony.conf

 <omitted>

# Allow NTP client access from local network.
#allow 192.168.0.0/16
allow 192.168.0.0/16

local stratum 10
タイトルとURLをコピーしました