VMware HAの設定手順 (iSCSIを使用する場合)

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VMware HAはESXiの筐体障害発生時に、別の筐体で仮想マシンを再起動させるダウンタイムを軽減させる手法です。このページではiSCSIを使用したVMware HAの動作確認方法を説明します。

VMware HAの設定例

vMotionの有効化

vmk(VM Kernel)の設定画面を開き、「vMotion」を有効にしたvmk(VM Kernel)同士が互いに疎通可能になるようにします。

vMotionの有効化

共有データストアの作成

ソフトウェアiSCSIの設定(1台目)

「ストレージ」「アダプタ」「ソフトウェア iSCSI」の順に押下します。

ソフトウェアiSCSIの設定 01

iSCSIの「有効」を選択し、「ポートバイドの追加」を押下します。

ソフトウェアiSCSIの設定 02

iSCSIサーバと疎通するvmkを選択します。

予めvmkとiSCSIサーバは互いに疎通可能な状態になっているものとの前提条件を設けています。

ソフトウェアiSCSIの設定 03

「動的ターゲットの追加」を押下します。

ソフトウェアiSCSIの設定 04

iSCSIサーバのIPアドレスを入力し、「設定の保存」を押下します。

ソフトウェアiSCSIの設定 05

「iSCSIを正常に構成しました」との設定保存に成功したメッセージを確認します。さらに、念の為の確認として、再度、iSCSIの設定を確認します。もう1度「ソフトウェア iSCSI」を押下します。

ソフトウェアiSCSIの設定 06

ターゲット名が自動的に補記されている事を確認し、「設定の保存」を押下します。

ソフトウェアiSCSIの設定 07

共有ディスクのフォーマット

「ストレージ」「データストア」「新しいデータストア」の順に押下します。

VMFSによるフォーマット 01

「新しいデータストアの作成」を選択し、「次へ」を押下します。

VMFSによるフォーマット 02

iSCSIによって見えている領域を選択し、これに名前をつけます。操作後、「次へ」を押下します。

VMFSによるフォーマット 03

ディスクをVMFSとしてフォーマットします。「次へ」を押下します。

VMFSによるフォーマット 04

「完了」を押下します。

VMFSによるフォーマット 05

新たなデータストアが作成された事を確認します。

VMFSによるフォーマット 06

ソフトウェアiSCSIの設定(2台目以降)

2台目以降のESXiホストについても同様の「ソフトウェアiSCSI」の設定をします。「ストレージ」「アダプタ」「ソフトウェア iSCSI」の順に押下します。

2台目以降のiSCSI設定 01

iSCSIに関する設定を入力後、「設定の保存」を押下します。

2台目以降のiSCSI設定 02

「ソフトウェアiSCSI」の設定後、データストアにiSCSIによる領域が見えているかを確認します。もし、以下スクリーンショットのように見えてないならば、それはブラウザキャッシュの可能性がありますので、F5でブラウザをリロードしてみましょう。

2台目以降のiSCSI設定 03

ブラウザのリロード後、新たなデータストアが見えるようになった事を確認します。

2台目以降のiSCSI設定 04

VMware HAの有効化

vCenterの管理画面を開きます。データセンタを選択した状態で右クリックメニューを開き、「新規クラスタ」を押下します。

vSphere HAの有効化 01

「vSphere DRS」「vSphere HA」を有効にした状態でクラスタを作成します。

vSphere HAの有効化 02

クラスタにホストを追加します。

vSphere HAの有効化 03

VMware HAの動作確認

共有ストレージに仮想マシンを作成し、それを起動します。

vSphere HAの動作確認 01

どのESXi上で仮想マシンが動作しているかを確認します。以下スクリーンショットの場合ならば、192.168.1.142上で仮想マシンが動作しています。

vSphere HAの動作確認 02

仮想マシンにpingを打ちながら、ESXiを再起動させます。しばらく経つと仮想マシンへのpingが途切れます。

vSphere HAの動作確認 03

さらにしばらく待つと、ping応答が復活します。

vSphere HAの動作確認 04

vCenterで状態を確認すると、仮想マシンが192.168.1.142から192.168.1.143へ移動した事が分かります。

vSphere HAの動作確認 05

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